学会主催のご報告 ー 5th APFSRM・47th JSRM ー

 

2020年11月18日〜21日に第47回日本マイクロサージャリー学会学術集会を、当院副院長の服部泰典が学会長として開催することになりましたのでご報告させていただきます。

 マイクロサージャリーとは、手術用顕微鏡を用いて1ミリほどの血管や神経などを縫い合わせるような手術のことをいいます。この技術により、切断された指をつなげたり、損傷された神経を再生させたりすることができるようになりました。最近では、スーパーマイクロサージャリーと呼ばれる0.5ミリ前後のリンパ管や血管を吻合する技術も確立されています。このマイクロサージャリーは当院の整形外科の特色の一つであり、手足の切断などの重傷のケガを負われた患者様は、山口県内全域はもとより、島根・広島県からもドクターヘリで搬送されてこられます。また、神経の損傷により手足の機能を失われた患者様は、日本全国の病院から紹介されており、筋肉移植術や神経移植術などのマイクロサージャリーの技術を駆使した手術を受けておられます。当院ではマイクロサージャリーの世界的権威である土井一輝統括院長のもと、服部泰典副院長、坂本相哲整形外科部長、林洸太医師のスタッフが、日夜奮闘しています。

 日本マイクロサージャリー学会は、「マイクロサージャリーに関する知識・技術の交流、情報の提供などにより外傷および再建外科領域におけるマイクロサージャリーの進歩・発展を図り、もって国民に最新の医療を提供する」ことを目的として整形外科医と形成外科医を中心に、1974年に第1回学術集会が開催されました。2023年には50周年を迎えようとしており、マイクロサージャリーに関しては、世界で最も歴史と伝統のある学会です。切断指再接合術や遊離皮弁などは日本人外科医が世界で初めて成功しており、最近では日本初のリンパ管や腕神経叢損傷の手術も世界的に注目を浴びています。このように、日本マイクロサージャリー学会は、偉大な先達の多くの業績により、アジア太平洋地域のみならず世界のマイクロサージャリーのフロントランナーとして走り続けてきています。1990年には、土井統括院長が第17回学術集会を宇部市で開催しました。2020年の第47回学術集会では、2年に1回開催される第5回アジア太平洋マイクロサージャリー学会(APFSRM 2020)との合同学術集会となります。APFSRM 2020では、土井統括院長が名誉会長を務め、服部副院長が準備委員会の事務局長として第47回日本マイクロサージャリー学会と合わせて準備にあたることになります。

 当初は、山口市での開催を計画していましたが、1000人以上になると予想される参加者の宿泊施設が足りないこと、海外からのアクセスが不便なことより、小倉(北九州国際会議場)で開催することになりました。APFSRM2020の学会ポスターの背景には、下関市の角島大橋の写真を使用しています。地元を紹介したいという思いから、山口県の新たな観光名所でもあるこの美しい景観を採用いたしました。これを機に国内外の多くの方に山口県を訪れていただければと考えています。この学会の成果は明日のマイクロサージャリーの進歩につながります。そして、患者様にその成果を還元できるように実りのある学会にするべく、日本マイクロサージャリー学会と小郡第一総合病院の総力を結集して準備を行っております。

 

<APFSRM 学会ポスター>

 

 

 

リンク 

   日本マイクロサージャリー学会  http://jsrm.umin.jp/info/5th_apfsrm.html

   アジア・太平洋マイクロサージャリー学会  http://www.apfsrm.org/