小郡第一総合病院

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 卒後臨床研修医

[卒後臨床研修医 来嶋大樹] 研修期間:平成18年5月1日〜平成19年3月31日

私は平成18年に小郡第一総合病院で研修医1年目を過ごし、平成20年に山口大学消化器・腫瘍外科学に入局しました。
現在は市中病院で研鑽中です。

 私は小郡時代に内科6ヶ月外科3ヶ月麻酔科3ヶ月をまわりました。各科の先生方に診療面ではもちろん人生的なアドバイスをいただいたのが、現在でも診療の基礎となり、貴重な財産となっています。特に研修医担当の清水先生は悩んで困った時にこちらから相談するより前に先に適切な助言をしてくださるような研修医にはとても頼りがいのある先生でした。

 外科で働いている現在、手技面では、麻酔科での挿管、麻酔管理が特に実臨床に役立っています。3ヶ月間ほぼ毎日2例〜4例挿管・ルート確保・麻酔管理を指導していただきました。うまく行かなかった時になぜうまくいかないかを考えその原因を解決していくと上達し、自分の引き出しが増えるということを学びました。

 内科・外科でもひととおり研修をして、端的にまとめると初期対応がこなせるようになるということが言えます。当直も小郡時代に習った処方や診察法が今でも活躍中です。今振り返るとあの当時もう少し勉強していればと思うところも多々ありますが、もし、研修病院で迷っている先生や、将来外科系に進もうと思っている先生がおられたら、小郡第一総合病院は研修病院としてお勧めできます。研修が終わって科を決めた時にスムーズに次のステップに進めると思います。つたない文章ですが、参考になれば幸いです。

 日本手の外科学会 手の外科研修医

 [東北大学 整形外科 鈴木 康一] 研修期間:平成16年4月1日〜平成17年3月31日

私は平成16年4月から1年間小郡第一総合病院で研修させていただきました。

私はそれまでに「手の外科」で有名な国内の施設をいくつか研修で回って来ましたが、学会で毎年優れた発表を何題も送り出している小郡第一総合病院には常々興味を持っていました。また、圧倒的存在感のある土井一輝院長のお姿を学会で拝見するにつれ、いつか小郡に勉強に行きたいと思うようになり、「小郡第一総合病院を見ずして日本の手の外科を語れない」と考えるようにもなっていました。そのため今回の研修は念願かなっての研修でした。

ただ、実際小郡に到着して、第一印象として驚いたのがその環境でした。私の想像ではあれだけ多くの手術をされているのだから、小郡第一総合病院はそれなりに人口のある都市にあるのだと勝手に思っていました。しかし、実際に着いてみると、新幹線の駅はあるとは言え、こぢんまりとした町であり(小郡に住まわれている方には申し訳ありませんが・・・)、私が東北地方の片田舎で研修した環境とさほど代わり映えがありませんでした。本当にこのような環境で第一線の治療が行われているのだろうかと懐疑の念を抱かざるを得なかったのが当初の率直な感想でした。

しかし、実際に病院で生活を始めるとそのギャップ、医療のグレードの高さに驚かされることとなりました。朝は毎日カンファレンスや抄読会で始まりますが、大学病院を思わせるレベルの高いディスカッションが交わされます。リハビリの先生方も参加される訳ですが、皆さん熱心に勉強されており、そのカンファレンスの議論についていけるのが驚きでした。昼は手術となる訳ですが、噂通り腕神経叢損傷の患者さまが全国各地から集まっており、手術を受けられていました。土井院長の開発されたdouble muscle transferは世界的にも有名な腕神経叢損傷全型麻痺の患者に行われる手術ですが、高度な技術を要するため、常に手術場は緊張感に包まれています。そのような緊張感の中、遅くまで手術に従事されるその集中力は驚くべきですが、先生方の治療に対する情熱がひしひしと伝わってくるようでした。

腕神経叢損傷に限らず治療に難渋した症例は駆け込み寺のように小郡第一総合病院に紹介されてきます。それに対して常に最善の治療を選択し、実践されているのを見るのは本当に勉強になりました。また、小郡第一総合病院は切断指の再接着でもその生着率の高さから有名ですが、再接着を含めマイクロサージャリーは土井院長の右腕である服部泰典先生が担当されています。服部先生はマイクロサージャリーの研修を台湾のChang Gung Hospitalでされており、あらゆるマイクロの手技を習得されています。我々研修医の世話を良くして下さり、冗談を言っては笑わせてくれる気さくな先生ですが、手術となると土井院長に引けをとらない情熱と集中力を発揮されます。並みのマイクロサージャンではつなげないような指尖部の血管を縫うその技術の高さには感服させられました。

日が経つにつれ小郡第一総合病院が地理的には決して有利な環境とはいえない中、着実に手術症例を増やし、その高い成績を誇っている理由を納得しました。私には決して真似はできませんが、地方の一般病院でも大学病院並み(あるいはそれ以上かもしれませんが)のレベルの高い医療が実現できるのだということは大変勇気付けられることでした。小郡第一総合病院で学んだことは数多いですが、そのことが一番の収穫だったかもしれません。

小郡第一総合病院には今後も「手の外科」を目指す若い医師を育み、夢を与える病院として研修制度を続けていただくことを願っています。過ぎてみればあっという間の一年間でしたが、その一年は今の私にとって大きな糧となっておりますし、「手の外科」の可能性を見出すという大きな意義がある一年でした。小郡第一総合病院の先生方には整形外科だけでなく、他科の先生にも大変良くしていただきましたが、本当にアットホームな医局であり、そのことがたった一人で研修に来た私にとってどれほどありがたかったことか分かりません。この場を借りて土井院長を初めとした諸先生方、スタッフの方々に御礼させていただきたいと思います。(平成18年10月)


[日本赤十字医療センター 整形外科 喜多島出] 研修期間:平成15年4月1日〜平成16年3月31日

平成15年4月より1年間,土井一輝院長の下で手の外科の研修をさせていただきました喜多島 出と申します。現在は東京の虎の門病院 整形外科に勤務しています。あれからすでに2年以上が経過しましたが,テレビで天気予報をやっていると,いまだに山口を一番先にチェックしてしまう今日この頃です。

4月に赴任して最初に驚いたのは,「喜多島舞(最近テレビで見かけませんが女優さんです。)の兄弟なんですってね」といろいろな方に真顔で聞かれたことです。後で分かったことですが,これは院長先生自らが流されたデマだったようです(ちなみに僕の祖父のいとこの孫という関係らしいです。赤の他人と言っていいと思います)。デマのおかげもあり,すぐに皆さんになじませていただきました。とにかく,信じられないくらい忙しい1年間でしたが,土井先生の腕神経叢手術,服部先生のマイクロサージャリー,それからたくさん来られる国内,海外からの留学生(現在も皆さんと仲良くさせていただいています)のおかげで,人生最大の充実した1年間であったと思っています。私は,師匠である虎の門病院の立花新太郎先生から常日頃より「専門馬鹿にはなるな!」と言われて整形外科の研修をしてきました。手の外科医である前に整形外科医であれということなのですが,小郡第一総合病院の整形外科は手の外科だけでなくそのほかの治療も大変優れたものでした。特に皆さんが骨折の手術を大変上手にされているのにもっとも感銘を受けました。マイクロサージャリーを極めるためには,しっかりとした整形外科的知識,骨接合の技術がもっとも大事なのだと理解しています。

最後になりますが,手術室の皆さんはお元気でしょうか?日夜,殺人的なスケジュールの中で,明るく元気に仕事をされており,それにもかかわらず,コロコロと変わる私のような研修医にも大変優しく接していただきました。外から来たものには何よりもありがたいことでした。小郡第一総合病院は日本一の病院だと確信しています。これからも自分の医療が第一病院に決して負けないように(無理ですが!)がんばっていこうと思います。本当に皆さんありがとうございました。(平成18年11月)


[東京医科歯科大学病院 整形外科 杉原隆之] 研修期間:平成15年1月1日〜平成15年3月31日

私は2003年1月から3月までの3カ月間、小郡第一総合病院にて土井一輝院長の下で手の外科の研修をさせて頂きました。私は東京医科歯科大学整形外科の医局に所属しておりますが、当時、大学病院に異動となった際に研修の許可を受け、小郡第一総合病院を希望しました。常々私にとって土井院長は憧れの存在であり、学会で講演を拝聴したり、論文を読ませて頂いたりするたびにその思いは強くなっていました。その土井院長の下で研修を受けられると決まったときには至福の限りでしたが、土井院長とほとんど面識もなかったため、不安と緊張が大きかったのも事実です。しかしながら、土井院長を初めとする整形外科の諸先生方やその他の小郡第一総合病院のスタッフの皆様がとても親切で優しくして下さったため、私の3カ月間の研修はとても楽しく充実したものでした。今思い出してもとても懐かしく、そしてまた良い思い出です。

当時、私は妻と2人家族であり、小郡には2人で行くことになりました。小郡に引っ越すまでには、住居を含めた生活面にとても不安がありましたが、事務の方が非常に親切に対応して下さったため、私達家族の不安はかなり緩和されました。東京から山口までは車で移動しました。高速道路を利用して10府県を間にはさみ、その距離は1000kmに及びました。正月休みの渋滞もあって初日は名古屋で一泊しました。このペースでいくと3日かかるかと思われましたが、翌日の夕方には小郡に着きました。小郡の生活はとても楽しいものでした。私も妻も歴史が好きで、特に幕末の日本史は大好きであり、その主役を演じた長州には尊敬の念がありました。暇があればその史跡を訪れ、秋芳洞や下関にも足を伸ばし、さらには山口の河豚を初めとした海産物に舌鼓をうちながら小郡ライフを満喫させて頂きました。

院内での研修は、うって変わってとても忙しいものでした。外来に関しては土井院長の外来につかせて頂きました。土井院長を慕って来院された患者様の数が多く、また紹介の患者様が山口県のみならず全国からいらしていることには非常に驚きました。その他は病棟業務と手術などでしたが、ほとんどが手術室で過ごすことになりました。土井院長の華麗なメスさばきには非常に感動しました。そして、土井院長や服部先生を初めとした整形外科の諸先生方の妥協のない治療にも感銘を受けました。小郡第一総合病院の手術数の多さにも驚きましたが、それゆえに手術が全て終了するまで夜遅くまで働いているにも関わらず、疲れを見せない手術室のスタッフの皆様の姿にも感服しました。手術室のスタッフの皆様以外にも病棟・外来・PT・OT・コメディカル・事務のスタッフの皆様には強いプロ意識を感じ、とても勉強になりました。小郡第一総合病院のスピリットは、私のその後の医師人生に大きな影響を及ぼしました。私は現在、医局の関連病院であり、私の地元でもある三島社会保険病院の整形外科部長として赴任しておりますが、一歩でも小郡第一総合病院に近づけるように励んでおります。

私達の家族は子供が2人増えて4人となりました。今も妻と私の間では小郡の生活は人生の宝物です。辛いこともあったのでしょうが、今思い出すと楽しいことしかなかったような気がします。今も学会などで土井院長にお会いしますと、「元気にやっとるか?」と笑顔で話しかけて下さいます。私には感激の至りであり、小郡第一総合病院での研修は私の誇りです。機会があれば、また小郡にうかがいたいと常々思っております。最後に土井院長にはもちろんのこと、手の外科をご指導頂いた服部先生及びその他のスタッフの皆様方に深謝致します。本当にありがとうございました。(平成18年11月)


[大阪市立大学 整形外科 中塚洋直] 研修期間:平成14年10月1日〜平成15年3月31日

 私は平成14年10月より半年間、土井一輝院長の下でマイクロサージャリーと手の外科の研修をさせていただき、現在は大阪市立大学の関連病院の清恵会病院(大阪府堺市)に勤務しております。

 これまで大阪でしか暮らしたことがなかった私にとって、小郡での生活は想像できませんでしたが、来てみると非常に住みやすい町で、すぐに気に入りました。人々が大変素朴で親切なこと、交通の便がよく、渋滞がないなど、大阪では考えられない嬉しい驚きの連続でした。自転車に乗った中高生がすれ違い様に「おはようございます」と挨拶をしてくるなんて、大阪では考えられない光景です。昨年、大阪少年鑑別所で医宮として勤務していたときに、山口県は少年犯罪の発生が日本一少ない県だと聞いていましたが、それもなる程とうなずけます。私と同じく大阪育ちの妻も、山口の生活になじめるか不安だったようです。しかし、土井院長のご配慮で親睦会、忘年会、送別会などの病院行事にも参加させていただき、山口での生活を楽しむことができたようです。

 私が、小郡に来て最も勉強になったのは、土井院長の仕事に対する考え方を理解できたことです。どんなに重症の患者に対しても常にベストを尽くすことを考えておられ、決して妥協することがありません。座右の銘が「Don’t Trust Anybody」で、既存の概念にとらわれない姿勢に感銘を受けました。また、整形外科の有名な教科書は暗記するくらい読むようにと言われておられたのが印象的でした。御白身も常に最新の医学雑誌に目を通され、新しい知識の吸収をされておられます。現在までに、英語論文が約100編、日本語論文を約700編も執筆されておられ、最近では最も権威ある手の外科の教科書であるGREEN Operative Hand Surgery第5版の腕神経叢損傷の章を執筆されたそうです。普段の勉強量と症例に対して深く追究する姿勢を目の当たりにすると、その素晴らしい業績も納得できます。院長としての病院経営にもカリスマ的な才能を発揮されておられる傍ら、趣味のゴルフの平均スコアが80台前半であり、そのスーパーマンのような多才な活躍には驚かされました。また、マイクロサージャリーの実際の技術は、服部泰典先生に指導していただくことが殆どでした。服部先生のウルトラマイクロサージャリーによる血管吻合の技術は、まさに名人芸という言葉がぴったりです。服部先生は35才の若手ですが、すでに英語論文だけで20編近く執筆されておられ、その積極的な学会発表や論文活動の姿勢にも大きな影響を受けました。

 小郡で学んだことは、整形外科医としての人生の最大の財産であり、今後の診療に生かし、学会などに発信していきたいと思います。今回の貴重な経験の機会を与えてくださった、土井院長を始め多くの小郡第一総合病院のお世話になった方々に、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。(平成15年11月)


[岡山大学 整形外科 佐伯祐司] 研修期間:平成14年4月1日〜平成14年9月30日

“技術を伴わない知識は患者を不幸にする(日本手の外科学会記念誌より)”。

 土井一輝院長のこの言葉に共鳴しまして、教室の軛から離れ、平成14年4月から6ヵ月の問、小郡で研修させていただきました。卒後12年になりますが、非常に刺激的で責重な半年閏を過ごす事ができ、土井先生をはじめ、スタッフの諸先生方には感謝の念が尽きません。

 手の外科・マイクロの充実した研修内容および症例の豊富さについては、小生がここで改めて紹介するには及ばないと思いますが、その傍らで献身的に動かれているPT・OTの方々の真摯な勤労態度には感銘を受けました。また、小郡第一総合病院整形外科のコアコンピタンスの威力が、仕事、とくにルーチンワークの効率化や病院経営のマネージメント手法、さらに“リーダーシッフとはかくあるべき”といった信念などの礎の上に成り立っているということを深く学ばせていただきました。

 最も痛感したのは「肩書きに関与されない勤労意欲」と「年齢に左右されない知的好奇心」の大切さでした。整形外科の早朝の抄読会で、目を真っ赤にした院長が徹夜で担当箇所を訳してこられたとき、“こりゃかなわんナ”と心底思い知らされた記憶が今でも残っています。しかもそのchapterは、服部先生の分担だったという衝撃的な真実まで隠されておりました・・・。

 この熱い経験の詳細は、岡山大学整形外科同窓会誌に寄稿させていただきました。同門の特に若い先生の間の反響は大きかったようです。スキルアップを目指す中堅医師とマンパワーを欲する病院との二一ズが合致した、今の変革の時代にフィットした魅力ある本研修制度を、今後とも遍く門戸を開放し続けていただきたいと強く希望します。

 いしんOGORI創刊号の院長の巻頭言、“臨床に直結した研究を臨床専門医は一生続けていく必要がある”を座右に置き、小郡の諸先生、看護スタッフならびにコメディカルの方たちに負けぬよう、あの夏の熱い想いを忘れず精進していきたいと思っています。ありがとうございました。(平成15年11月)

(最終更新日:2010.5.17)


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